大学生諸君!健診に行こう!

灘区歯科医師会では数年前から「大学生無料健診」をやっています。一昨年からは東灘区歯科医師会が、来年度からは中央区歯科医師会の協力を得てこの3区にある大学の学生さんは指定歯科医院で無料で歯科健診を受けることができるという制度です。


保育園から幼稚園、小中学校、高校までは健診が行われていいます。学校から紙もらってしまう、アレですね。また一部の職場では企業健診として歯科健診を受けることができます。しかし、大学生は歯科健診からすっぽりと抜け落ちてしまっています。そこで、神戸大学の地元でもある灘区が先鞭をつけて大学生を対象に無料歯科健診の機会を作りました。

当院でも一度治療をすまれた患者様には定期検診(健診)を強くお勧めしています。「痛い」、「腫れた」、「とれた」といった症状のない状態で歯科医院を訪れてもらう、という事はインチョーの最大の目的でもあります。


歯科医院で定期検診をうけることはいい事だ、と皆さんわかっておられるのですが、なかなか日本では定着しません。アメリカでは3割以上の方が年2回は定期検診を受けています。福祉の先進国スウェーデンでは半数以上の方が年1回の検診をかかしません。


インチョーは歯科検診を受けることは「文化」だと思います。欧米では定着している歯科検診の文化が日本では根付いていません。


文化の定着は大変難しい。インチョーがアメリカに数年間住んでいた時に強く感じたのはアメリカ人の「住」への意識の高さです。どのお宅を訪れても、特にキッチンは住宅展示場かと見紛うような綺麗な空間を維持しています。そんな大邸宅のベルを鳴らして出てくる奥さんはジャージ姿。「衣」にはまったく意識が低い。「食」もしかるべく。一方従来の日本人は「衣」や「食」に対する意識は高いが「住」は諦めてしまっていました。


こういった文化は長い長い年月を経て様々な原因により作られ、はぐぐまれたものです。歯科検診文化の定着にも長い長い年月が必要でしょう。


でもインチョー大学生諸君に言いたい!「歯医者はキライ」、「歯医者に行くのって憂鬱」・・・おっしゃる通りかもしれません。

でも少なくともグローバルスタンダードではありませんよ。

歯医者をキライになっても歯科健診をキライにならないでください!!! (ふるっ)