公立保育所 98.1% 民間保育園 98.5% 市立幼稚園 96.7% 私立幼稚園 22.1%。
私立幼稚園のみ異常に低いこの数字。何の数字かお分かりですか?
神戸市の保育所、保育園、幼稚園でのフッ化物洗口の実施率です。
フッ化物洗口とはフッ素の溶液でブクブクうがいを行うことで、高いむし歯予防効果があることがわかっています。
神戸市の4歳、5歳児で保育所(市立)、保育園(私立)に通っている子供たちは平成13年度からフッ化物洗口を希望者に行っています。費用は当然、神戸市もちです。全国の自治体でもかなり早い時期から取組みはじめ、平成16年度からはほぼ全園で実施されています。
私立幼稚園はこの流れから長い間完全に取り残されてきました。
なぜなら私立幼稚園に対して神戸市行政が関与することができないからです。
インチョーもつい最近まで知らなかったのですが、神戸市は「私立幼稚園の児童がどれくらいむし歯になっているか」、という基本的なデータさえ持ち合わせていません。もちろん私立幼稚園にも学校歯科医がおり、歯科健診を行っています。しかし、行政機関に報告する義務はないのです。
インチョーは神戸市歯科医師会で地域保健委員会の担当理事をやっています。地域保健とはその名の通り、地域(神戸市)の歯科保健事業に係る仕事です。インチョー個人的にもっかの最重要課題として考えているのが、私立幼稚園でのフッ化物洗口の実施率を上げることです。
むし歯予防のために効果があることが明白なフッ化物洗口なのに、私立幼稚園に通っている児童のみがその恩恵を受けられないなんて!
お父さん、お母さん、知ってました?