「マイナンバーカードが保険証として利用できます!この12月には健康保険証はなくなります!」ただいま国を挙げてマイナ保険証の普及に力をいれています。宮本歯科・矯正歯科もマイナ保険証を使用できる体制を整えるとともに、患者さんにも利用を呼び掛けています。
正直、国を挙げてやっていることなので従わなきゃ仕方ないか、というスタンスです。マイナ保険証を使えるようにするには「オンライン資格確認システム」というものを導入しなければいけません。患者さんがカードをかざすカードリーダーは無料で配布されました。しかしシステムを導入するためには新たなパソコンやインターネット回線が必要となり、その導入には結構なお金がかかりました。補助金がある程度出ましたが、持ち出しもでてしまいました。しかも導入後、様々なバージョンアップ?があり、そのたびにお金がかかります。
ということで、せっかく導入したなら使わな損!とばかりに、受付ではマイナ保険証をお勧めしています。確かに、患者さんが普段服用しているお薬の情報が出てきますので、今までのようにお薬手帳をいちいち見せていただくのに比べりゃ便利。他にもお仕事を変わられた患者さんの保険証が有効かどうか、瞬時にわかるので便利!ですが、そんなこと年に何回もあることではありません。
さて、国はマイナンバーを導入して国民総背番号制?にすることが目的だったはずなのに、現状ではカードの普及が目的になってしまいました。インチョーがかつてアメリカに居た時は、あちらのソーシャルセキュリティ―ナンバー (SSN) を持っていました。銀行口座をつくるにも、運転免許証をとるにもSSNは必須でした。アメリカには戸籍がありませんので、その代わりを果たしているのがSNNであり、個人の所得や住所がこれによって管理されています。コロナの補助金を交付するのにはSSNは大変役立ったそうです。個人の資産をはじめとする個人情報がお上に知られる事に拒否感を感じられる方は多いと思いますが、メリットは大変大きいと感じます。
アメリカのソーシャルセキュリティナンバーカードは驚くほどペラッペラの紙切れでした。日本の中学校の学生証のほうが立派にみえるシロモノでしたが、このカードは普通郵便で自宅にヒョイと送られてきました。カードそのものではなく、ナンバー自体に意味があるというアメリカの合理主義。