円安、ドル高がすすむ!

ニュースでは円安、ドル高の話題が毎日報じられています。

インチョーは1995年の3月から米国のニューヨーク州バッファローという街の大学に留学していました。当時は円高の時期、同じ年の4月には1ドル79.75円の当時としての円高最高値を記録していました。当初は日本の大学で給料をいただいていましたので、この円高は大歓迎。当時のアメリカの物価の安さもあいまって、すでてのモノが安く感じられ、せっせと家具や家電を買いあさっていたものでした。

借りた住居はダウンタウンの2階建て戸建ての2階部分でしたが、100平米を軽く超えた広々とした3LDKでベランダ、納戸付、屋根裏や地下室も使えて495ドルの家賃でした。1ドル100円で換算しても日本円で5万円の物件でしたが、普通にファミリーが住んでいる物件でした。

先日院長室の整理をしていたら古い新聞が出てきました。The Buffalo News バッファロー市の地元紙です。地元の酒屋さんの広告を見てみると・・・

バドワイザーの350ml缶24本の1ケースが10ドル99セント!! 1ドル100円としても1缶あたり45円ちょっと!! 地元のジェネシービールなら1ケースたったの8ドル99セント!! 

1年後、インチョーは日本の大学を休職してバッファローの大学で postdoctoral fellow、いわゆるポスドクという立場で働き始めました。当時のポスドクの初任給は年間2万ドルの契約、日本円で年収200万円という給料でした。当時のポスドクは高学歴の割に年収の低い職業として大きな問題となっていましたが、田舎町のバッファローだと年間2万ドルでも余裕に生活できていました。

先日、ある大学の教授の先生と話しをしていたら、アメリカのポスドクの給料も爆上がりしていて、いまや年間7万ドルとのことです。失われた30年。当時すべての物価が安い!と狂乱していたインチョーの感覚は現在来日してせっせと爆買いしている外国人の方と同じなのでしょうね。