懐かしのアーティストコンサート、今回は甲斐バンドのOne Night Standツアー神戸公演に行ってきました。
甲斐バンドといえば日本のフォーク、ロックムーブメントの中の代表バンド。時計のコマーシャルソングになった「HERO(ヒーローになる時、それは今)」は1979年に大ヒットを記録した懐かしいグループです。
「今日は甲斐バンドのライブに行くんだ!」と医院で自慢げに言っても、20歳代のスタッフは誰ひとりとして理解してくれず「誰ですか、それ?知りません」の冷たい声が返ってきました・・・。インチョーが甲斐バンドを一生懸命聞いていたのは高校1年の頃。ライブもその時以来ですので、なんと30年振りです。知らなくて当然か?
というわけで会場の神戸国際会館は、当然のことながらインチョーより年上の方、40歳台後半以降の方ばかり。しかし立ち見まで満員でした。甲斐さんが登場するやいなや、会場は総立ちです。インチョーの席は2階席の最前列で眺めは最高でした。しかし、事前に会場整理の方から安全のために最前列は立つなとの指示がありました。インチョーも含めて大人の観客は素直に忠告を聞き入れて、身を乗り出しても決して立ち上がらない姿勢を貫いておりました。なんとなくフラストレーションのたまる席でした。
若いころからひねくれ者のインチョーは曲が大ヒットしてしまうと興味を失ってしまいました。HEROが大ヒットした以降の80年代の曲はあまり知りません。ライブ中盤の「氷のくちびる」「ポップコーンをほおばって」「翼あるもの」の懐かし初期の3曲でコーフン最高潮に達しました。インチョーも一緒に歌いたかったのですが、30年振りだと歌詞がおぼろげでごまかしながらになってしまいました。
さすがの甲斐よしひろも若い頃のパワーや音域はなくなっていましたが、マイクスタンドをパーンと蹴り上げるパフォーマンスも決まっていて、ロックコンサートを十分堪能できました。