ヘルスケア

この週末は浅田真央ちゃんでしたね。仮面舞踏会のメロディーがグルグル回ってしまいます。

さて、12月14日(日)は歯科医院のスタッフとともに関西ヘルスケア歯科談話会のスタッフミーティングに参加してきました。

このブログでも何度が取り上げたヘルスケア歯科研究会の関西支部が主催する歯科医院の院長、スタッフが一同に集まる勉強会です。スタッフミーティングと銘打っているだけに、発表も歯科医院の受付や歯科衛生士のみなさんが中心となって行っています。特別講演も歯科衛生士さんとして活躍されている岩崎小百合さんの講演でした。

ヘルスケア、つまり健康な状態を保つ、という考え方は歯科医療のなかで非常に重要なことです。

もちろんインチョーは歯科医師ですので、むし歯や歯周病を治すために、また無くなった歯に入れ歯をいれたりする治療のために日々努力しています。しかし究極はむし歯や歯周病にならないことです。また、不幸にしてかかっても初期の段階で食い止めていくことが最もすばらしい治療です。(詳しくは予防歯科のページを読んでくださいね!)治療技術と材料は大変進歩しましたが、お口の中という厳しい環境の中で長年メインテナンスフリーで耐えうる治療法はいまだありません。やはり患者様自身の日頃のお手入れが最も大切なことです。

よく「最近はむし歯が減って歯医者さんは大変ですね」と言われることがあります。しかし、そんなことはまったくありません。こどものむし歯は確かにずいぶんと減少しました。しかし、思春期以降、成人のむし歯はなかなか減りません。歯周病にたくさんの方がかかっている事実も以前と変化はありません。

問題はこれだけの歯科医療費をかけてそれだけの成果しかあげられていないことにあります。不幸にも日本ではこどものむし歯が爆発的に増加した昭和30~40年代のイメージをみなさんが持ち続けています。「痛いから歯医者へ行く」時代は欧米先進国ではとっくに過ぎ去っています。しかし日本ではなかなかイメージを変えられていません。

個人の行動を変えることは言うのは簡単ですが、実行するためには大変な努力を必要とします。ヘルスケアの考え方を少しでも理解していただき実践していただくためには、歯科医院のスタッフ全員が努力していかなければなりません。

スタッフミーティングに参加して他の医院の頑張りを見て、またまた情報発信の大切さを痛感しました。