ヘルスケアと禁煙

土曜日の夜、診療が終わってから三宮で「兵庫ヘルスケア」の会食が行われました。

日本ヘルスケア歯科研究会という学会があります。

日本では歯科医院は歯が悪くなってからはじめて通うもの、というイメージがあります。しかし、いわゆる先進国と呼ばれる諸外国では歯科医院に予防処置や定期健診のために来院する方がたくさんおられます。ヘルスケアとは歯や歯ぐきが悪くなってからの治療ではなく、健康な状態を保ち、病気が生まれる前にコントロールするという概念です。
このアイディアを一般の歯科医院で実践し、患者様に啓蒙していくことを目的に活動している学会です。

インチョーも宮本歯科・矯正歯科の開業当初から、この考えに賛同して学会に入りました。日本ヘルスケア歯科研究会の中心の役割をはたしておられるのが同じ神戸市灘区で開業されている藤木先生です。「兵庫ヘルスケア」は藤木先生を囲んで日本ヘルスケア歯科研究会の先生方が集まって情報交換をする場として年に数回開かれています。

あくまで情報交換ですので、アルコールがはいった場所で気楽に行われていることもあって、インチョーも喜んで参加させてもらっています。今回は8名の開業医の先生方が集まりました。どの先生方もすでに開業されて長い方ばかり、ヘルスケアが実践できる医院の環境も十分整われている実力のある先生方ばかりです。開業4年目のペーペーのインチョーにとって、皆さんのお話は大変参考になります。

今回もいろいろな話題でおおいに盛り上がりました。
参加しておられるT先生から禁煙指導に関する本を買わせていただきました。禁煙指導は歯周病治療にも大変重要な方法です。T先生は歯科医院で禁煙指導を積極的に行っておられ、この本の一部を執筆されています。宮本歯科・矯正歯科でも歯周病の患者様に喫煙の有無をお聞きして禁煙をお勧めしていますが、積極的な禁煙指導まではなかな行えないでいます。実際に歯科医院で実践されているT先生のお話は大変役に立ちます。

実はインチョーもかつて喫煙者でした。10代半ば(?)からタバコを吸っていたインチョーは大学生の時は1日2箱というヘビースモーカーでした。30歳を少々過ぎたある日突然、禁煙しよう!と心に決めました。意外にも簡単に禁煙に成功しました。意思が強いのか?鈍感なのか?、単にニコチン依存が軽かったのかはわかりませんが、最初で最後の禁煙トライが見事成功してしまいました。

禁煙してみると味や匂いといった感覚がいかにタバコによって害されているのかがよく分かりました。留学先の米国ニューヨーク州は喫煙者に厳しい所でしたので、禁煙に成功していてホントに助かりました。当たり前のことですが、なによりも歯周病患者さんに対して堂々と禁煙指導ができるようになりました。

テレビではビートたけしのTVタックルをやっています。番組の最後は喫煙コーナーと題してたけしと大竹まことが話をしていますが、最近お互いタバコをふかしていませんね。

喫煙者の皆さん、やっぱりそろそろ止め時ですよ。