歯科医師による新型コロナワクチン接種 再び

新型コロナウイルス感染症は、年始からのオミクロン株への置き換わりにともない、大変深刻な状態となっています。まさにパンデミック!!市中にくまなく蔓延しており、誰が、いつ、どこで感染してもおかしくない状態になっています。宮本歯科・矯正歯科でも診察する患者さんの人数を減らすため、アポイントの調整を行っています。

さて、そういった新型コロナ感染症に対する人類が現在持ちうる最大の武器、ワクチンの3回目接種が開始されました。実はインチョーも医療従事者枠ということで、1月中旬に接種しました。以前のブログにも書きましたが、インチョー2回目接種の時はかなりの副反応が出てしまいましたが、今回の3回目は特に何も症状がありませんでした。改めて免疫反応とは、その時のそのヒトの体調に大きく左右されることが実感できました。

神戸市では3回目のワクチン接種を行う場合、高齢者を中心にこの2月が接種のピークになると予想し、再びハーバーランドの大規模接種会場を開場する予定です。本年2月6日から接種開始の予定で歯科医師会も出務者の先生の調整を行っています。

昨年のはじめは「ワクチンの打ち手がいない」ということが全国的に話題となりました。4月末に従来の医師・看護師の他に歯科医師にも限定的にワクチン接種の実施を認める厚労省の通達があり、これに即応して神戸市と神戸市歯科医師会が動きました。昨年の5月下旬から7月末までハーバーランド大規模接種会場は運営され、関西では初の歯科医師が接種を担当するシステムとなりました。今回も神戸市保健局と神戸市歯科医師会が密に連絡をとりあい、限定期間で接種を行うこととしました。

従来こういった事業は、行政と医師会との事業という形でしたが、行政が歯科医師会に直接話をもってくるルートが確立されたため、神戸市もずいぶん早い対応が可能となりました。

現在のワクチンはオミクロン株の感染予防には若干弱いと言われていますが、重症化予防には圧倒的なメリットがあります。感染予防効果が低いといっても確率論です。全くなくなったわけではなく、デルタ株に比して低いということです。人間がウイルスに感染するには、飛沫の量などの環境要因によりますが、人間自身の免疫能も大きな役割をはたしていて多くの原因がからまっています。

こういったケースは確率論で物事を考えないと混乱してしまいます。4人で会食して大丈夫で、5人では感染するのか?午後8時半にお酒を飲んでるのは大丈夫で、9時半では感染するのか?すべて確率論です。3回目のワクチン接種はそういった確率論で言えば、かなり大きなウェイトを占めます。そういった意味では3回目ワクチン接種は絶対にアリです