第31回歯科衛生士国家試験に向けて

インチョーは2019年から、兵庫県歯科医師会附属兵庫歯科衛生士学院で歯周病学の科目講師をやっています。今年も5月から9月の休診日の水曜日に学院に行って合計10回の講義をやりました。その後科目試験を行いました。

歯科衛生士は歯科医院で患者さんに歯みがき指導をしたり、歯石とりをしている医療専門職です。インチョーの専門とする歯周病の治療では、歯ブラシの指導や歯石とりはなくてはならない事ですので、歯科衛生士さんは大切な大切な(もひとつ大切なをつけてよいほどの)仕事のパートナーです。はっきり言って、歯科衛生士さんなしに宮本歯科・矯正歯科はあり得ません。

多くの一般の方にとって、歯科衛生士は「歯科医院のお姉さん」程度の認識でしょうが、大変大切な仕事です。アメリカでは The 10 Best Jobs for Millennials (ミレニアル世代の人気職業、2017)の第2位になるような社会的地位の高い人気職業です。実は日本でも大変な人気職業になりうる仕事です。現在も多くの歯科医院が歯科衛生士を求人募集しているのですが、なかなか充足されません。就職難など無縁の職業なのです。歯科衛生士専門学校の新卒学生にとっても超売り手市場になっています。求人数は卒業学生数の数倍なんてことはざらです。

さて、そういった歯科衛生士専門学校ですが、学生さんにとっての最後の決戦が卒業時に行われる歯科衛生士国家試験です。2022年も3月6日に行われます。試験は午前、午後に分かれて合計220問ものマークシートによる選択問題を解いていきます。「試験」はいつの時代にも嫌なものですが、将来の職業になれるかどうかを決める国家試験ともなると、そのプレッシャーも図り知れません。しかもこのコロナ禍が追い打ちをかけています。

今月は兵庫歯科衛生士学院で、3年生を対象に国家試験対策授業が行われます。歯周病に関する問題は全体の15%程度あります(インチョーによる過去問調べによる)。昨年の国家試験対策授業は、(インチョーによると)過去問を徹底的に分析して相当の自信を持って行いました。しかし、実際の第30回国家試験は見事にヤマを外してしまいました。昨年は難問・奇問がたくさんあって、近年まれにみる荒れた試験でした。全体で6問もの不適格問題(全員正解としたり、採点から除外した問題)がありました。そんなの問題作る段階でわかとったやろ(怒)!

第31回歯科衛生士国家試験を受験する兵庫歯科衛生士学院の3年生の皆さん、全国の受験生の皆さん、ガンバレ!!最後の追い込みです!健闘をお祈りしています。