今年も出ました「いい歯医者」

「センセイ、載ってましたねえ」との患者さんからの一言。
「んー??」なんのことやらと思っていたら週刊朝日系の雑誌が出版している「いい歯医者」という本。今年もこの本に日本歯周病学会の専門医として我が医院名も載せていただいています。
そういや春ごろアンケート用紙が週刊朝日名義で送られてきたなあ、と思いだしました。


この雑誌は歯科の学会が認める専門医にアンケートを送り、その返答があった医療機関を掲載しているものです。歯周病の他にも保存、補綴、小児歯科、矯正歯科など各専門医の名簿があります。

自分でいうのもなんですが、
この本に載っている歯医者は
別に週刊朝日が「いい歯医者」と認めて掲載しているわけではありません!(インチョー注)

「いい歯医者」を見つける方法とは大変難しいものです。例えばインチョー自身が何か病気をして「医者にかからねば!」と思ったとき、どの医院や病院を選ぶか大変迷います。

医科のメジャーな病気は最近になって診断後、標準的な治療手順というものが確立されてきています。クリニカルパスウェイというヤツですね。
これによってどこの病院でもとはいわないでもある程度標準的な治療がうけられるようになっています。

残念ながら歯科の場合、診断がおろそかにされがちです。
病気としてシンプルであることがその原因のようです。歯科の病気のほとんどは「ムシ歯」と「歯周病」に関連するものです。
ですから従来から診断することよりも、誰がどうやって治療を行うか?ということが重視されています。
どの歯医者で治療を受けるかは医科以上に重要なような気がします。

しかし、診断ってそんなに簡単なものなのでしょうか?
診断名がシンプルであればこそ奥深いのではないでしょうか?

診断とは「この病気」と決めること以外に患者さんのバックグラウンド、つまり置かれている立場とか生活習慣とか病気に対する考え方とかその他諸々の事情を加味する「真の診断」が大切ではないでしょうか。
その上で各々の患者さんにあった「オーダーメード医療」のバリエーションをいかに増やすか?が勝負だとインチョーは日々考えています。

うーーん、久しぶりに語ってしまった(笑)。