大学生無料歯科健診はじまる

今年も大学生無料歯科健診がはじまりました。

インチョーが所属する灘区歯科医師会が2011年に灘区内にある3つの大学の学生、大学院生を地元の歯科医院で無料で歯科健診をうけれる制度をつくったことが始まりです。その後どんどん拡張して、今年度は神戸市内の6区(東灘、灘、中央、須磨、垂水、西区)の歯科医師会に所属する200を超える歯科医院で市内18大学の学生を対象とするものになりました。

この健診は純粋なボランティア事業です。学生さんが歯科健診をうける時は無料ですし、歯科医院はどこからも健診にかかる費用をいただいていません。歯科医師会の会員はこういったボランティア事業も積極的に行っています。

先日、日本学校歯科医会(学校歯科医の団体)から依頼をうけて「神戸市の大学生無料歯科健診事業について」という文章を会誌に書きました。保育所、幼稚園、小・中学校、そして高校までは歯科健診が義務化されていますが、高校を卒業した途端、なんにもなくなってしまいます。近年こどものむし歯は激減しました。しかし、高校を卒業するあたりからだんだんとむし歯になる人が増えています。歯周病もこの年代からだんだんと始まっています。大学生になると生活のリズムも変わりますし、地元を離れて今まで通っていた歯科医院に行けなくなる方も増えます。そう考えると本当に歯科健診が必要なのは大学生や、20~30歳代の若い人なのです。本来大学生とは関係ない学校歯科医の団体も今回、大学生の歯科保健について特集を組みました。そこで全国各地の取り組みのひとつとして、灘区発祥の大学生無料歯科健診事業を紹介させていただきました。

この取り組み、大変素晴らしい事なんですが、PRにまでお金をかけることができなくて。肝心の大学生にこの想いがイマイチ届いていないんだよなあ・・・