歯科健診に行こう!

今年の6月初めに骨太の方針 2022が岸田政権のもと閣議決定されました。ここ数年、骨太の方針には毎年、歯科関係の文章が入っており歯科のギョウカイではちょっとした話題になります。今年は「生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)の具体的な検討」という一文がマスコミにも取り上げられ、例年にも増して話題となりました。

実際に国民皆歯科健診が実現されるかどうかは予算的な問題ではなはだ不透明です。しかし、宮本歯科・矯正歯科では定期的な歯科健診をすべての患者さんに強くお勧めしています。また、インチョーは以前から歯科医師会で歯科健診に関連する仕事をしていることもあり、広く一般の方に声を大にして言います。

歯科健診に行こう!

神戸市では、40歳、50歳、60歳になった市民全員に歯周病検診を無料で受けることができます。また妊娠された妊婦さんには母子手帳と一緒に妊婦歯科健診の無料クーポン券が配られます。さらに、75歳の方には後期高齢者歯科健診が、65歳の方には神戸市オーラルフレイルチェックで口腔機能のチェックが受けられます。

歯科健診を受けている方は、いない方と比べて使う医療費が少ない、つまり全身的な病気になりにくい、という報告があります。神戸市でも区によって歯科健診の受診率は違いますが、妊婦歯科健診の受診率が高い区にほうが、低い区に比べて乳幼児のむし歯が少ないというデータがあります。もちろんこれは「歯に気を使っている方は、いろんな病気にもならないよう気を使っている」、あるいは「自分の歯に気を使っているお母さんは、生まれてくるわが子の歯にも気を使っている」という事にもよります。しかし歯科健診に行くことは、健康の維持にとって重要な入口である事に疑いはありません。

歯科健診に行こう!