歯医者選び、やっぱり難しい

以前のブログでもお伝えした「いい歯医者 2012」。せっかく名前を載せてもらっているのでインチョーも買ってみました。Amazonで。

さて、お買いになった方には悪いが年々広告記事が多くなっているような?!がとりあえずの感想。
歯科業界も年々厳しくなっていますので、ある程度仕方ないことかもしれません。

しかしこの本の中で大変興味深かったのは矯正専門医のページでした。
ちなみにインチョーは日本矯正歯科学会の認定医ですが、この雑誌に載っている方は専門医の方々。日本矯正学会では認定医の上に専門医という肩書きを認定していますので、インチョーは載っけられていません。

興味深かったのは各医院がアンケートで答えていた「抜歯率」という数字です。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが矯正治療では歯と顎の大きさのアンバランスが大きいと歯を抜いて残りの歯を並べるという治療方法があります。
ホームページの「矯正治療はここがポイント」でも書いていますが、抜歯をするか?抜歯しないのか?は100年前から矯正歯科の分野では論争しています。最近では「抜歯をしないで矯正治療を行う」ことをウリにしている歯科医院も見受けられます。確かに最近抜歯をしない治療が多くなってきているようです。

インチョーもできるだけ健康な歯を抜きたくはありませんから、抜歯しなくて済むならしない方向で治療を考えますが、あくまで「抜歯しない」とは決して言いません。

すべての歯科治療がそうであると考えていますが、ひとつの物差しで計れるほど人間は均一でないのです。逆にそんなことをおいそれと口に出すことに抵抗感があります。

さて、「いい歯医者 2012」の抜歯率。

  見事なばらつき・・・

患者さんがこのばらつきを見てどう思うのか?興味があります。

同じ「矯正歯科」なかでも「専門医」と掲げている医院の治療方法がこんなにばらつきがあるものなのか?

矯正治療は審美、見た目を考える治療ですので、抜歯するかしないのか?は口元の出方に影響します。
つまり治療が終った時、抜歯したほうが歯の数が少なくなりますので、より口元を引っ込めることが可能です。

それにしても歯科の治療の統一されていない面を見せられた気がしました。
やっぱり歯医者選び、難しい。